2015年8月15日土曜日

まわり道・・・青森と岩手の県境で/青森・階上町にて

三戸郡は階上町(はしかみちょう)の、小舟渡(こみなと)地区にある
「階上灯台」へ行ってみました。 
ここは「青森県最東南端の地」。
そして「青森県で一番早く陽が昇る」場所でもあります。
さて、この灯台のすぐそばに小さい川が流れているんだけど
そこに工事現場で使う、「架設足場の板」が一枚ちょこんと架かっています。
そう、これが「青森県」と「岩手県」の県境の
゛橋゛であります。
(※青森県三戸郡階上町小舟渡⇔岩手県九戸郡洋野町(ひろのちょう)角の浜)
※橋の向こうが岩手県です。
この傍には、ちゃんと「縣境石(けんざかいいし)」が置かれていて
その下には、岩手県側の漁業権の境界を示す目印も置かれています。
立っている赤い旗は、漁で海に出ている船からでも
漁業権の境界が判るように設置した目印なんだそうです。 
(→ちょっとボロボロだけど)
実は、NHK総合テレビ「鶴瓶の家族に乾杯」
(2015年6月22日放送分)で
笑福亭鶴瓶さんと、女優のキムラ緑子さんが、階上町を訪れて
この小舟渡の゛県境の橋゛を渡る場面が出て来ました。
それを見て、この場所を初めて知ったのが正直なトコロです。

ちなみに・・・撮影したのは6月(番組放送の翌日)。
再び訪れた7月初め、この県境の橋は゛通行止め゛になっていました。

ちょうど岩手県側の浜では、昆布をいっぱい並べて干していたので
仕事に支障が無いように、通行を止めていたのかな?と推測します。
NEW 2015.8.20撮影/再び通れる様になってました。
以上、青森県と岩手県の県境のハナシでしたっ!。
本日はここまで  2015.6撮影

2015年8月9日日曜日

まわり道・・・南郷の資料館で・その5/八戸市・南郷にて

「八戸市南郷歴史民俗資料館」シリーズ・第5弾。 (→第4弾はコチラ)
今度はホーロー看板のハナシである。

この資料館には「昭和の路地」を再現した展示スペースがあって
その壁面に、昔のホーロー看板が貼り付けて展示されているんだよね。
そこで・・・このホーロー看板に書かれている会社や商品は一体何なのか??
ちょっと探ってみたいと思います。

その1. 「サラリン」「オロナイン軟膏」
(→大塚製薬。ちなみに「オロナイン軟膏」は昭和44年に「オロナインH軟膏」に進化、現在に続く。看板のモデルは女優の浪花千栄子。本名の南口キクノ(なんこうきくの)に因んで起用したとか・・) 
「ハイアース」(→大塚製薬グループ・アース製薬。ちなみに看板のモデルは、歌手の水原弘)
「行者丸」(→正確には「赤玉行者丸」。現.大峰堂薬品工業)
「ノーヂ」(→ムヒ本舗)
「ピラニン」(→共栄製薬。会社はすでに無いものの、「ピラニン」名の薬は現在も販売)
その2. 「味の素・白絞油」
(→味の素KK(現.Jオイルミルズ)。「白絞油(しらしめゆ)」は業務用として現在も販売)
「ヱスビーカレー」 (→ヱスビー食品)
「アサヒ横綱・運動靴」 (→現.アサヒコーポレーション)
「キッコーカン味噌・醤油」
(→青森の和田寛食料工業(現.ワダカン)。ちなみに「キッコーマン」のパクリ?と揶揄される事もあるが、この名称は昔から同社が持つ゛登録商標゛である。)
「山火事注意」 (→丸型は林野庁、縦型は青森県で製作した物)
その3. 「さくらフイルム」
(→小西六(現.コニカミノルタ)。のちに「さくらカラー」「コニカカラー」へと発展。)
「カメヤマローソク」(→現.カメヤマ株式会社)
「仁丹ハミガキ」 (→森下仁丹株式会社。)
「大石印學生服」
(→明石被服興業(現.AKASHI S.U.C)。学生服や企業の制服等を手掛けるメーカー)
「東芝のマツダランプ」
(米国・マツダ社(のちに米GE社に吸収)のライセンスを使用して電球を製造していた為、この名前に・・・。尚、「マツダ」の名前は日本語ではなく、宗教のゾロアスター教から由来するとの事。日本の自動車メーカー「マツダ」も社名の由来は同じである(創業者の苗字が松田さんという理由もあるが・・)。しかし「マツダランプ」とは何ら関係は無い)
その3. 「クレオパトラ化粧品」 
(→明化産業株式会社のブランド。主に関西方面で知名度がある)
「メナード高級化粧品」 (→日本メナード化粧品株式会社)
「ライオン石鹸」 (→現.ライオン株式会社)
「ウテナ粉白粉」 (→現.ウテナ化粧品。「粉白粉」→「こなおしろい」と読む)
「庄慶香油」 (→不明??)
その4. 「タカラビール」
(→かつて宝酒造(現.宝ホールディングス)が製造・販売していたビール(1957~1967))
「味の素」 (→味の素KK。「世界の調味料」の宣伝文句も入る)
「森永ドライミルク」 (→森永乳業の幼児用ミルク) 
「高級清酒・観武(かんぶ)」
(→岩手県盛岡市にあった「近三酒造店」の清酒。昭和48年に他の酒造会社と統合し「協業組合・桜顔酒造」となる。)
「銘酒・月の輪」(→岩手県紫波町・月の輪酒造店の清酒。現在も盛業中)
「高級焼酎・ゴードー」
(→合同酒精(現.オエノン・グループ)。今でも主に果実酒用の焼酎として、ラインナップされている。)
調べてみると、今でも盛業中の会社が多かったのはビックリ(*_*)。
たかが看板、されど看板・・・実に奥の深い゛世界゛である。
ホーロー看板に興味のある方、是非一度見てもらいたいなぁ~と思った次第です。

これにて「南郷の資料館」シリーズ、終わります。
(→ご覧になった方、お疲れ様でした)
本日はここまで  2015.6撮影

◎「八戸市南郷歴史民俗資料館」について(※パンフレットより抜粋)
青森県八戸市南郷大字島守字小山田7-1
開館時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日/月曜日(第一月曜日、祝日・振替休日を除く)
    祝日・振替休日の翌日(土日の場合は除く)
    年末年始(12月27日~1月4日)
入館料/一般150円.大学・高校生100円.中・小学生100円。

2015年8月1日土曜日

まわり道・・・南郷の資料館で・その4/八戸市・南郷にて

「八戸市南郷歴史民俗資料館」シリーズ・第4弾である。 (→第3弾はコチラ)
ホントこの資料館、゛話の種゛にはコト欠かないんだよなぁ。
んで・・・またまた面白いのを発見しちゃった(^^)

「新聞のテレビ番組欄」のパネルです。
たぶん「デーリー東北」さんの紙面だと思うんだけど(※広告から推測)
昭和42年(1967)/昭和46年(1971)/昭和47年(1972)の12月31日
大晦日の「テレビ欄」を、それぞれパネルにしたものです。

それでは・・・細かく見てみましょう。 (※写真をクリックすると拡大します)

その1.昭和42年(1967)12月31日・日曜日のテレビ欄。
この頃、青森県には日本テレビ系の「RAB・青森放送」と
岩手県にはTBS系の「IBC・岩手放送」と、それぞれ民間放送が一局しかありませんでした。
カラー表記がチラホラ見えます。この頃は、まだ゛白黒放送゛が多かったのでしょう。
「ズバリ当てましょう」 (→゛ナショナル・プライスクイズ・ズバリ!当てましょう゛。松下電器の一社提供番組)
「歌のアルバム」 (→正確には゛ロッテ歌のアルバム゛。一週間の御無沙汰でした・玉置宏です)
「シャボン玉ホリデー」 (゛シャボン玉~ルンル・ルンルンルル♪♪゛) って番組名も見えてます。

その2.昭和46年(1971)12月31日・金曜日のテレビ欄。
昭和44年(1969)にTBS系の「ATV・青森テレビ」と
日本テレビ系の「TVI・テレビ岩手」が、それぞれ開局したことで
青森県・岩手県ともに民間放送が2局になってます。(テレビ岩手の欄が小さいけど・・・)
カラーの比率も、だいぶ上がってます。
そしてこの頃になると、゛伝説のテレビ番組゛の名前が連発・・・たとえば
「明るい農村」 「ムーミン」 (ねぇムーミンっ!♪♪)、 「巨人の星」 (言わずと知れた、スポ根アニメ)
「RABニュースレーダー」 (夕方のローカル・ワイドニュースの先駆け。この時代は朝の放送だった)
「プロレス中継」 (ジャイアント馬場に、頭突きの大木金太郎、そして坂口征二・・・すごいメンツ)
「輝く・日本レコード大賞」 (゛どーも、どーも高橋圭三です゛の名調子が懐かしい。番組は今も健在)
「3時のあなた」 (さんじ~ぃの、あ~な~たぁぁ♪♪)、 「ベルトクイズ」 (→ベルトクイズQ&Q)
「ザ・ガードマン」 「タイムショック」 (→クイズ・タイムショック・・・田宮二郎さんの時代かな?)
「水戸黄門」 (TBSの時代劇なんだけど、何故か日本テレビ系のRABに番組の名前が・・・!?)
「細うで繁盛記」 (主演は新珠三千代さん。冨士眞奈美さんの「おみゃー」「〇〇ズラ」のセリフも有名
「11PM」 (゛シャバダバ・シャバダバァ~♪♪゛のテーマでお馴染み・子供はダメよ・・の番組)
「セサミ・ストリート」 「こどもショー」 (→おはようこどもショー)、 「帰って来たウルトラマン」
「ロンパールーム」 (うつみ宮土里さんの名セリフ「鏡よ鏡よ鏡さん」)・・・などなど。

その3.昭和47年(1972)12月31日・日曜日のテレビ欄。
このあたりになると、番組欄から、カラーの文字が消えてます。
再放送とか昔の映画を除いて、ほぼ゛カラー放送゛になったものと推測します。
そして・・・またまた゛伝説のテレビ番組゛が名を連ねています。
「スパイ大作戦」 (OPテーマが有名な、外国のスパイアクションドラマ。成功を祈る)
「刑事コロンボ」 (もともとNHKで放送→のちに日本テレビ系へ移行。ウチのカミさんがねぇ~)
「わんぱくフリッパー」 (イルカが主役の外国ドラマ)、 「ウルトラセブン」
「みなしごハッチ」 (ゆけゆけ~ハァッチ、みつばちハァッチぃ~♪♪)、 「スターボウリング」
「科学戦隊ガッチャマン」 (誰だ誰だ、誰だぁぁ~♪♪)、 「人造人間キカイダー」
「ミユキ野球教室」 (ミ~ユキ・ミユキ、毛織のミユキぃ~♪♪のテーマでお馴染み)
「飛び出せ!青春」 (ドラマの主題歌・青い三角定規の「太陽がくれた季節」は、あまりにも有名)
「大江戸捜査網」 (アクション時代劇。゛死して屍(しかばね)拾うもの無し゛の名文句がクール!)
「笑点」 (説明不要の「ご長寿番組」。なお、この頃の大喜利の司会は三波伸介さん。ビックリしたなぁ~もぉ)
「日曜大行進」 (→正確には「TVジョッキー・日曜大行進」。゛奇人変人゛のコーナーでお馴染み)
「すばらしい世界旅行」 (→正確には「日立ドキュメンタリー・すばらしい世界旅行」。日立製作所の一社提供番組・・・この翌年から゛この樹、なんの樹・気になる樹♪♪゛で有名な、「日立の樹」のエンディングが始まる)
「遠くへ行きたい」 (゛知~らない街を歩いてみぃたぁい♪♪゛。今も続く、旅番組の草分け的存在)
「兼高かおる世界の旅」 (コレも旅番組の草分け的存在。1959年~1990年まで、約30年続いた番組)

ちなみに・・・現在の大晦日のテレビって、長時間のスペシャル番組の連発なんだけど。
昭和40年代(~50年代位)は、通常の番組を放送しながら
年末の特番(長くても2~3時間程度)も挟み込んでる感じだったんだよなぁ。
むしろ昔のほうが良かったかも・・・?? (⇐あくまでも個人的な感想だけど)

とにかく・・・この「テレビ番組欄」のパネル、昔の゛テレビっ子゛には奥が深いです。
興味を持った方は、是非どうぞ!(^^)!

本日はここまで  2015.6撮影  (→南郷の資料館・第5弾はコチラ